帰国時に困らないために是非知っておいてください! 日本、及びアメリカ入国時のコロナ検査について
日本入国の際の注意点
現在、私は日本入国のためのコロナ検査をアメリカのクリニックでたくさん行っています。
その中には、搭乗手続きの際の書類の不備のために、空港のチェックインカウンターでの手続きの際に日本へのフライトの搭乗許可が降りず、急遽日程の変更が必要となり、私のところで再度検査を行う方が多くいらっしゃいます。
この再検査の状況は実は経済的にも時間的にも非常に負担が大きいことです。
- フライトの再予約
- 滞在が延びたため、アメリカ空港付近のホテルの予約
- 日本入国後の隔離ホテルの予約の変更
そこで、どうすればこのような状況にならなくて済むか、コロナ禍の中での日本の帰国やアメリカの入国の際に問題のない書類を準備できるかのポイントを、実際に渡米、渡日した方からの情報も含めて以下にご説明します。
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最重要ポイント。日本政府が認めているのはNasopharyngeal Swab!!
アメリカでは薬局などで無料の検査を行っていますが、ほとんどがNasal Swab(鼻腔ぬぐい液)なので無効になります。 Nasal Swabは鼻の中約1.5cm程の深さに綿棒を入れて採取する方法で、痛みが少なく簡単にできるので、鼻から採取する施設のほとんどがこの方法を行っています。
Nasopharyngeal Swab法(鼻咽頭ぬぐい液)は約4cm程、鼻の奥深くに入れて採取するので、痛みが伴うことが多く、非常に限られた施設でしか行われていません。
検査を行う際は必ずNasopharyngeal Swabなのかをご確認ください。
ちなみに唾液(saliva)のテストも日本政府は認めていますが、結果が出るのに時間がかかる施設が多いようです。
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乗り換えの場合は、アメリカを出国する最後の空港の出発時間からさかのぼって72時間以内に検査を受ける!
以下のケースが多く発生しています。たった30分超過でしたが、間に合わずに後日出発に日程変更となった方がいます。
オハイオ州在住で家の最寄りの飛行場を経ち、シカゴのオヘア空港から羽田空港へ行く予定。
オハイオ州でコロナ検査を受けたが、オヘア空港出発時間で計算すると、検体採取時間が72時間30分前だった。
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結果判明日と検体採取日時が逆!
この間違いで、泣く泣く日程変更になってしまった方がいます。
検体を採取して、当日あるいは後日結果が判明するわけですが、その日時を書く欄は結果判定日が上段で、検体採取日が下段に記載されています。
日本語の書類に慣れていないアメリカ人医師が逆に書くケースがあります。
2021年10月10日に採取し、10月12日に結果判明したケースで、
結果判明日 2021 / 10 / 10
検体採取日時 2021 / 10 / 12 PM 2:00
空港のチェックインカウンターで日付記載のの間違いで却下され、フライトに搭乗できなかった。
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ケアレスミスが多い!
信じられませんがこのようなケースも実はよくみられます。医師に書いてもらった書類はその場で必ずチェックしましょう!
(実際に無効となった例)
結果判明日のみの記載で、検体採取日時の記入忘れ
— 医師のサインの記入漏れ
(無効になる可能性あり)
— パスポート番号の間違い
— 国際結婚している方や、アメリカ生まれの子供さんなどで、パスポートの名前と
普段使用しているが違う場合に、パスポートと違う普段の名前を用紙に記入して しまった
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実際の検査結果を見せない!!
とにかく、日本語の出入国検査証明の紙だけを担当者に見せましょう!!
アメリカは間違いの多い国です。
万が一、実際の検査結果に記載されている名前(アメリカ人は日本人の名前に慣れていないのでスペルミスなど生じがちです)、日時、検査方法など一致しない場合は無効になる場合があります。
実際にこれが原因で搭乗拒否された方が多くいます!
その他注意点:自己防衛策として必ずご自身で書類確認を!!
用紙は2回3回を慎重に見直して、記入漏れや間違いがないか何度も確認すること!
大袈裟かもしれませんが、「間違っている」前提で見直してもいいくらいです。
アメリカ入国の際の注意点
アメリカ政府は、検査方法や証明書など特に厳しい規定はありません。なので、シンプルな作業となります。
日本出国の際に航空会社の係員が検査結果をチェックするのみで、その後は搭乗の際や、アメリカの空港での入国手続きの際もチェックはされません。 ただ、日本の空港の係員の方は、「アメリカの空港でチェックがあるかもしれません」と説明するようです。
検査方法は、PCR、抗原検査いづれも日本政府が認可しているコロナ検査法であればどの検査でもOKです。 なお、抗体検査は過去の感染を調べる検査なので、該当しません。
また、一般的に抗原検査の方がPCRよりも格安でできます(PCR検査は多くの施設で2万円は掛かるようです)。
英語の検査結果がなくても、搭乗可能な航空会社もありますので、必ずしも英訳の検査結果は必要無いようです (羽田空港国内線向けのコロナ検査は格安ですが、英語の結果は作成してくれません、それでも問題なく渡米されている方はいるようです)。
もし、英訳が必要であれば、メドリートに依頼していただければ、50ドルで作成いたしますのでお問い合わせください。
皆さまの渡米、渡日がスムーズにいきますように!!