– 50才以上はアメリカで帯状疱疹の予防接種を!-

帯状疱疹とは、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に出る皮膚疾患です。
特徴は強い痛みを伴うことです。

症状は通常3~4週ほど続き、夜眠れないくらいの強い痛みの場合もあります。
また、顔に出た場合は、顔面神経麻痺や難聴になることもある厄介な病気でもあります。
さらに、帯状疱疹後神経痛と呼ばれる痛みが残る例もあり、強い痛みが1年以上続く場合もあります。
私自身、帯状疱疹で苦しむ患者さんを今まで多く診ています。

そこで、今日は帯状疱疹ワクチンの話です。

2017年に新しく出た帯状疱疹ワクチンShingrixは90%以上の感染予防効果があり、以前の帯状疱疹ワクチンの50%前後の予防効果よりも明らかに高くなっています。
対象年齢は日米ともに50歳以上です。

Shingrixは2〜6ヶ月あけて計2回接種で、費用は日本では2回で2〜3万円と安くありません。地域によっては補助金が多少でる場合はあります。
アメリカでは一般的な保険でカバーされますので、是非アメリカでの接種をお勧めします。ただ、メディケアは残念ながらカバーされないので、300ドルはかかってしまいます。

また、副反応が強めに出る方が多く、倦怠感はおおよそ4割の患者さんに出るようです。 なので、「接種後2〜3日は無理のない予定を組んでおいた方がいいでしょう」と、患者さんにはいつも伝えています。